夢は数学教師から、
IT系マネージャーへ
数理情報学科を選んだ理由は?
教師を目指すだけでなく、もっと選択肢を広げたい
答えは一つでも、そこに至る道は無限にあるーーそんな数学の面白さに惹かれて、将来は数学教師を目指していました。でも、本当にそれだけでいいのか、教員以外の道に進む可能性はないのかと考えたとき、もっと未来の選択肢を広げてみたいと思ったんです。数学を深めるだけなら、他の大学や学部・学科でも可能ですからね。そこで、数学の教員免許が取れて、情報関連も学ぶことができる本学科を選択。実際、プログラミングなどを学ぶうち、だんだん私の中で変化が起こってきて、今では教職課程よりもそちらのほうに強い興味を抱くようになりました。
これまでの学びや研究でもっとも力を注いだのは?
難しくてしんどいのに、つい手を出してしまう『おまけ課題』
いちばん力を入れた講義は、3回生の前期で履修できる『グラフィックス基礎及び実習』です。Javaというプログラミング言語を使うのですが、オブジェクト指向(※)の言語は初めてで、最初はとても苦労しました。でも、すっかりプログラミングにハマってしまった私。『おまけ課題』という発展的で難易度の高い課題があるんですが、必修でないにも関わらずつい毎回手を出してしまうんです。難しい、しんどい、でも楽しくてやめられない、っていう(笑)。3年後期に配属された研究室では、人工知能を応用して人体の部位を検出する『OpenPose』というソフトウェアを使って、手や目からレーザーが出たり、自分の分身とボクシングで戦ったり、楽しく遊べるものを開発しました。
- オブジェクト指向…プログラミングの方法のひとつ。単なる「手順」をならべるのではなく、「モノ(=オブジェクト)をつくる」という考え方をする
将来の夢や今後の目標は?
全体を統括するマネージャー的IT人材を目指す
最初は数学教師を目指していた私ですが、プログラミングを学ぶうちにIT系の企業で開発に携わる仕事がしたいと思うようになりました。まったく違う分野のお仕事ですが、決心してからの切り替えは早かったです。具体的にはシステムエンジニアのような職種に興味があります。単にプログラマというよりは、プロジェクト全体を見通して開発計画を立案したり検証したりなど、マネジメント的な仕事がしたいんです。これまで取り組んできた、『EMICs』という学生による大学公認学生広報活動の経験も活かせそうですし。数学も情報系も学べる本学科を選んだあのときの決断は、やはり間違ってなかった! と改めて実感しています。
遠いからこそ、
できることが増える
現在の住まいや通学スタイルは?
東大阪からでも、時間が足りないとは感じない
東大阪市の実家から通学しています。自宅からキャンパスまでは、瀬田駅からのバスも含めてだいたい2時間くらい。朝は早くなりがちですが、電車内で本を読んだり、パソコンで作業したりできますし、ちょっぴりしんどいときは寝ることだってできます。実質上、勉強や睡眠の時間をどこで取るかという違いくらいで、キャンパス近くに住んでいる友達と比べて「時間が足りない!」と感じることはあまりないです。まあ、たまに研究で帰りが遅くなることがあるので、新快速列車が停車するJR石山駅方面へのバスの便数が増えてくれれば言うことなしなんですけど(笑)。
現在の生活スタイルのポイントやメリットは?
行動範囲が広がって便利
自宅からキャンパスまでは確かに遠いですが、そのぶん移動できる範囲が広くなるのは見逃せないポイントかもしれません。 友達と繰り出すことが多い京都や大阪(梅田)にだって通学・帰宅途中に寄りやすいですし、休みの日にお買い物やお出かけをするにも便利です。アルバイトの選択肢も広くなります。3回生以降は午前の講義が少なくなるので、通学前にお気に入りのカフェに寄ってリラックスタイムを過ごすこともありますよ。実家住まいだと、お金を貯めやすいのもメリットですね!